当社が誇るエンジニア

大事にしているポリシー

中さんは入社以来、工場排水・用水・河川・水道水などの水質分析を担当している。客先に出向いて分析対象となる水を持ち帰り、法令で定められた時間内で分析を行う。センター全体では、一ヵ月に300件弱もの受注が入り、お客様によって採取方法や依頼内容も様々だ。経験の多さから、トラブルもそれなりにあった。請け負った仕事に対してのプロ意識から、守りたいことが明確になり、どうしても譲れないこともあった。反対にお客様の困りごとに真摯に向き合った結果、喜んでもらえると仕事の励みになった。「お客様を大切に」は大事にしているポリシーのひとつだ。

よんけいは世界と戦っている

自分を変えたと思う経験は2度あるそうだ。
1度目は、四国電力の環境部への出向だった。3年の在籍期間中、四国電力管内で発生したPCB廃棄物の処理手続きや契約などに奔走した。上司や同僚にも恵まれ、仕事の進め方でも新しい価値観が生まれた。「段取りで9割仕事が決まる」と思ったのはこの時だ。また、間接部門に所属したことをきっかけに、直接部門をサポートし、双方向の力で会社を高めていくことの重要性も学んだ。

2度目は、事業開発部事業企画課への異動だった。実は、この異動には明確なミッションがあった。現在の環境技術センターの売上の要であるPCB分析業務が、法令で定められた処理期限である2027年に向けて、受注が減少していくことが予想されている。そのため、その代わりとなる事業を早期に検討することが求められているのだ。
 事業企画課での知財やワーキンググループの活動など、未経験の分野に飛び込んだ結果、他部門への関心が強くなり、当社への印象も大きく変わった。特許紛争や海外への製品の輸出などに携わる中で、「よんけいは世界と戦っている」という印象すら持った。そして、今までの自分、そして環境技術センターそのものが、もしかしたら「待ちの姿勢」だったのではないかと疑念を持ち始めたのだ。

 現在は、環境技術センターに戻り、事業企画課在籍中に構想した事業を検証し、新たな商機を狙っている。また、センター内の他のスタッフも新しいビジネスチャンスに果敢に挑戦しており、刺激を受けながらも、同じ方向性が共有できる仲間が増えていることに頼もしさを感じている。

入社時から続けていること

中さんに業務で大切にしていることを訊ねると、「継続は力なり」だという。「入社時から始業開始30分以上前に出社し、業務に関係する知識を身に付けるため勉強をしている」と照れながら話してくれた。人は学びへの渇望によって磨き上げられるのかもしれない。

取材実施月:2021年6月

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