当社が誇るエンジニア

人物像

「自由な人」「技術力が高い」「ユーザー志向」産業システム部検査課長である林さんの人柄を周囲の人に尋ねたところ、返ってきたのはこんな答えだ。しかし、本人は自分の経験や技術を自慢しない飾らない人だった。林さんは電気の基礎を専門学校で学び、入社以来ずっとモノづくりに携わっている。「技術力が高い」と言われる理由をあえて、林さんに尋ねると「周りの人に助けてもらいながら、仕事をやってきただけ」とさらりと答えてくれた。

パートナー企業との付き合い方

今までに担当したのは、客先の製造工程の効率性を上げる生産設備の製造が多かった。毎回、仕様が異なることが多く、社内にもノウハウが乏しかった。目の前に壁が立ちはだかった時、視点を変えるきっかけをくれたのは、共に製造を行っていたパートナー企業であった。その経験から「自分のできないことを補ってくれるという感謝の気持ちを持って、パートナー企業と付き合っていくべきだ」と林さんは考えている。

ドキドキしたらええやん

そんな周りの人脈を大事にする林さんの新人教育は独特だ。林さんが新人に言うのは「まずは、自分でやってみて、できなかったところを周りの人に聞いてみなさい。聞く相手の紹介はするから」。自分一人が技術を高めるのではなく、自然と自分に足りない知識や技術を周りの人にカバーしてもらう、まるでプレイヤーとサポーターのような関係性を築いて欲しいと林さんは願っている。そのサポーターには、職場の先輩・同僚、部門を超えた繋がり、パートナー企業や客先が加わることもあるかもしれない。ただし、林さんは言う「聞くほうも答える方もドキドキしたらええやん。悩め」と。プレイヤーのパフォーマンス次第で、サポーターが応援してくれるのか離れていくのかが決まるのだから。ただ、今の社内では、助け合う雰囲気が少ないのではないかと気にかけている。「日々の業務の中で助けてもらえる環境をいかに作っておくか」林さんは、それがその人のスキルにも繋がっていくのだと確信する。一見、突き放すような教育方法だが、自ら何かを掴んで欲しいのだろう。

将来の夢

現在は、検査課長の立場からマネジメントが多いが、将来の夢を訊くと「検査課の業務は、製造完了後の据付検査・修理などお客様と密接な付き合いとなる。今は、お客様はまず営業担当に連絡をくれることが多いが、検査課も営業担当と同じぐらい客先に信頼してもらえる存在にしたい」と答えてくれた。厚い信頼を寄せてもらえる関係になれば、林さんがよく言う「不具合が不具合でなくなる」に近づくのかもしれない。林さんは単に人脈を大事にするのではなく、その人脈から生まれる価値を大事にする「ひた向きなヒト」であった。

取材実施月:2020年11月

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